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「HEROES/ヒーローズ」ファイナル・シーズン
マシ・オカ 来日インタビュー

 

HEROESで4年間ヒロ・ナカムラ役を演じて

本当にファンの皆さんにも感謝していて、すごい楽しい冒険でしたね。キャラ自身もアメリカドラマになかったようなキャラで、まさか、こんな素晴らしいキャラに演じられる機会が与えられると思わなかったのですごくうれしくて、人生変わりましたね。

やはり色んな方々とお会いできることと、色んな機会が、色んな扉が開いたっていうことですね。あと、「HEROES/ヒーローズ」のおかげで、色んなところを回って、世界中のファンの方たちと会えたり、多くの先輩方と一緒に仕事ができる・・・といった機会に恵まれたので、そういう意味で結構変わりましたね。

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周囲の反応

そうですね。最初はあんまり、「あ、そうなんだ」って感じでしたね。ただ、(「HEROES/ヒーローズ」がヒットした途端)本当に一晩でみんなの見方が一気に変わったので驚きました。でも僕はいい家族といい友人に恵まれたなぁと思ってます。みんなはそのままでいてくれて、それが一番僕にとってはうれしかったですね。やっぱし、(「HEROES/ヒーローズ」の前と後で僕への接し方が)すごい変わる人も多かったので・・・。そんな風に周りの環境が変わる中、僕にとっての心の支えとなる存在があってよかったなって思いました。それは友人と家族でしたね。

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「HEROES ファイナル・シーズン」について

毎シーズンごとに結構違いはあるんですけど、今回はこれまでのシーズンみたいに「なにかを止めなきゃ!」といったテーマがなかったのが違いとしてはあるかも。あとは、やはりカーニバルの住人たちの登場でヒーローたちに徐々に変化が生まれるんですけど、そのカーニバル集団の謎を解明していく・・・っていうのがテーマにあって、これまでに比べてよりミステリー感覚が強いシーズンかな、とも思います。(このファイナル・シーズンは)僕にとってはやはりシーズン1に次いで好きなシーズンですね。シーズン1の初心に帰ったような部分もあるし、クリエイティブな面でも、より遊び心を持って挑んだシーズンだと思いますね。

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ファイナル・シーズンでお気に入りのエピソード

僕はやっぱし、第8話と16話がすごく好きです。第8話は(シーズン1に登場した、ヒロが恋する)チャーリーとまた再会するエピソードで、ストーリーとしても良かったし、チャーリー役のジェイマ・メイズさんとまた一緒に共演できるのがすごい楽しかったですね。で、第16話はヒロが裁判にかけられるお話で、色んな面ですごい緊張感がある展開で・・・。特にヒロの感情の浮き沈みが激しい内容のお話だったので、役者としても演じていてすごく楽しくてチャレンジング(やりがいがあった)なエピソードでしたね。

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サミュエル役のロバート・ネッパーについて

すごい楽しかったですね。ロバート・ネッパーさんとはすごく気があって、もう何回も食事をご一緒したりしました。彼はすごい熱心な俳優さんで、日本語のセリフのシーンの撮影がある日の前日に、日本語の発音を教えてほしい・・・と突然電話があって、夜中の2時頃にロバートさんの家に呼び出されて急遽深夜に「日本語レッスン」をしたこともありますよ・・・(笑)。

彼にはすごいかわいいお子さんたちがいて、普段はとても家族思いのいいお父さんです。テレビで見る悪役の姿とは違って、あのプリズン・ブレイクの役とも違って、本人はすごく優しい方です。僕にとっては、俳優仲間の中でも兄貴分みたいな感じで色んなことを教えてもらいましたし勉強させてもらいました。

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日本語のセリフについて

日本語のセリフ部分は一応、翻訳者さんが日本語に翻訳してくれるんですけど、どうしてもすごく真面目過ぎて固い日本語になってしまうんです。僕は、一応日本語が分かるので、よりドラマのキャラクターが使いそうな言葉を使いたいと思って、所々セリフを言い換えてました。よりモダンな言葉を使ったり、あとは日本の方にしか分からないレファレンス(引用)を入れるのが結構好きでやってましたね。

例えば、シーズン1や2では僕が好きな漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のセリフを入れてみたり、シーズン3では、囚われの身になったヒーローたちを助けるシーンで“Payback is very bitchy”って言うセリフを、当時日本で映画「ヤッターマン」が流行ってた時期だったから「お仕置きだべ~」と言ってみたり。シーズン4では、死を覚悟したヒロには何か“名言”を言わせたいな、と思って「四字熟語」を1話ごとに入れるようにしたり・・・と、何かそういう変なところにこだわってやってました。日本の方だったら分かってくれる、おもしろいと思ってくれるかなっ、ていうフレーズをチョコチョコっとセリフに入れて楽しんでましたね。

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一番好きなエピソード

やっぱしチャーリーが登場するエピソードが一番印象に残ってますね。シーズン1の第10話だったかな。6ヶ月前のチャーリーの誕生日の日にヒロがテレポートした時の、あのエピソードはすごい好きで心に残ってます。一番忘れないのが、ダイナーに入るシーンでヒロが千羽鶴を全部折って飾った・・・っていう設定があって、それを本当に美術さんがやってくれたんですね。千羽鶴を一日かけて、確か10人くらいでみんなで折ってくれて。で、それがダイナーのセットに飾ってあったんですけど、部屋中に折鶴が飾ってあったのを見た時(そのセットに入った時)はすごい感動しましたね。それは忘れられませんね。

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「HEROES/ヒーローズ」のスペシャル版は製作される?

そうですね、それはいまクリエイターのティム・クリング氏が何か考えているようで、2時間の映画版とかテレビムービーにする…とかアイデアがあるみたいです。

僕としては(そのスペシャル版は)楽しみですね。映画みたいにできればね。「Xファイル」みたいに映画版でシリーズを完結できればな、と。何事も完結するのがすごい大切だと思うので。一応ファイナル・シーズンの最後にも「to be continued」と入っているので、それを何とか「the end」にしたいなという気持ちはありますね。

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今後のマシ・オカ

今一応TVシリーズの出演契約から解放されたので、色んな映画とかテレビ番組のオファーがきていて、それをどれにしようか?と考えている最中なんですが、今は役者よりも製作の裏方サイドにまわるのがすごい楽しくて、それらをメインにやってます。

今は映画を何本か手がけていて、テレビ番組ではバラエティ番組なども。クリエイターとしての活動は結構楽しく、できれば(俳優業と)両立させてバランスとりながらカメラの前に出たり、カメラの裏で製作に携わっていたいなと思いますね。特に僕は日本の文化で育ってるので、今後は日本の面白い作品をアメリカに紹介したり・・・と、日本とアメリカの両方の文化の架け橋になれればいいなと思っております。

僕としては日本の宝である漫画とかバラエティー番組、日本人タレントをどうやって世界に持っていこうか、どうやって世界に羽ばたかせることができるか・・・ということを考えていて、そのお力になれればいいなと思ってます。世界に通用する日本のコンテンツを・・・と、いろいろ企画を検討しています。

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マシ・オカにとっての「HEROES/ヒーローズ」

「HEROES/ヒーローズ」という作品は、やっぱし夢と希望の作品ですね。世界中のみなさんを1つにした作品でもあるし、自分の中でも夢が叶った作品なので、僕にとっては人生を変えるような夢と希望の作品、といえますね。

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【2009年9月】

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